『のらねこくんとのらねこちゃん』by にゃー
『のらねこくんとのらねこちゃん』by にゃー 物語:にゃー 挿絵:にゃー 編集:のらねこくん
のらねこくんがいつものように のらねこファームをお散歩していると どこからか小さな泣き声が聞こえて来ました
のらねこくんが泣き声のする方に近づいてみると みかん畑の中で小さな猫が泣いていました
「どうしたのかにゃ?おうちのネコはどこかにゃ?」 のらねこくんは小さな猫を抱き上げました
小さな猫はお腹をすかせていたので のらねこくんはおうちに連れて帰りました
のらねこくんは小さな猫のおうちのネコが見つかるようにがんばりました
小さな猫のおうちのネコは見つからず のらねこくんは『のらねこちゃん』と名前を付けて 娘として大切に育てることにしました
ある夜 のらねこちゃんを寝かしつけていると 突然のらねこちゃんがしくしくと泣き始めました
「ワタチ、いらない子なの?」 のらねこちゃんの言葉にびっくりしたのらねこくんは そっとのらねこちゃんを抱きしめて言いました
「のらねこちゃんは天使さんなのにゃ のらねこちゃんが来てくれてから、オラはこんなに幸せなのにゃ いらない子じゃないのにゃ。自慢の娘にゃんなのにゃ。」
のらねこくんは泣きやんで眠ったのらねこちゃんを抱きしめて 一緒にベッドで眠りました
翌朝、のらねこくんが朝ごはんの準備をしていると 「パパ、おはようにゃ!!」 と、のらねこちゃんが笑顔で言いました のらねこくんはびっくり。 のらねこくんは今日初めてのらねこちゃんに『パパ』と呼ばれたのです
初めて『パパ』と呼ばれたのらねこくんは のらねこちゃんを抱きしめて 「おはようにゃ。のらねこちゃんはオラの自慢の娘にゃんなのにゃ。大好きなのにゃ。」 と言いました
おしまい