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のらねこくんと宇宙人 by にゃー作

のらねこくんと宇宙人 by にゃー作 物語:にゃー 挿絵:にゃー


ある日のらねこくんがポストを開けると 『ねこへ』と書いた封筒が入っていました 「誰からかにゃ?」 のらねこくんは不思議に思いながら開けると そこには猫の悪口がたくさん書いてありました


のらねこちゃんは同じ手紙をもらっていました 「私悪いことしてないのにゃ」 のらねこちゃんはつぶやきました まほうねこは、 「のらねこちゃんはとってもいい子なのにゃ!  こんな手紙をもらって泣いてたのにゃ!悪い奴がいるのにゃ!」 と怒りました のらねこくんは手紙を強く握りしめました


のらねこくんはまた手紙を入れに来る所を押さえようと、 茂みに隠れて待ちぶせしました 「望遠鏡見せてー」 まほうねこは望遠鏡に興味津々


フード付きのガウンを着て手紙を入れにやってきた相手を捕まえようと、 のらねこくんは相手のフードを引っ張りました 「待つのにゃ!!」 見慣れぬ顔が、 「わっ!!」と驚いて振り返った


そして見慣れぬ相手が手を振ったかと思うと、 激しい電撃がのらねこくんを襲った 「ギャーーーーーーーーー!!」 「パパ!!?」


のらねこちゃんは茂みを飛び越えてのらねこくんに駆け寄りました のらねこくんは倒れてしまいました 「パパ!!大丈夫!!?」 まほうねこが空を見上げるとUFOが飛んで行きました


のらねこくんはなんとか手当てをし、無事でした 「ひどい目にあったのにゃ。でもなんとか手紙を出すのをやめてもらいたいのにゃ」 そこに色々と相手の事を調べてきたヤギさん達が帰ってきました


のらねこくんはヤギさんに相手が宇宙人である事、 最近近くに引っ越してきた事を教えてもらいました のらねこくんは宇宙人の家に行ってみることしました 「ここなのにゃ」


のらねこくんは 「どうして『猫へ』って手紙を書いてるのかにゃ?」 と聞きました。すると宇宙人は 「私が小さかった頃猫達は私に噛み付いたり転がしたりひっかいたりした。許せん。」 と言い のらねこくんは 「猫は面白い物を見ると触りたくなるのにゃ。宇宙人さんが面白かったのにゃ」 と言いました



あとをつけてきたまほうねこが 「あんたね!そんな猫と私の大切なのらねこちゃんを一緒にしないで!!  のらねこちゃんはそんなことしないんだから!!」 「えい!!」 怒ったまほうねこは宇宙人に猫になる魔法をかけました


宇宙人は鏡を見て猫になったことに気が付き泣きました のらねこくんはまほうねこを落ち着かせながら言いました 「猫だから悪いことするんじゃないのにゃ。  触られて嫌なら嫌って言うのにゃ。その時に言わないとなのにゃ」 「もう悪さしないかにゃ!?」 とまほうねこが聞くと宇宙人は謝りました


宇宙人は元の姿に戻してもらい、 のらねこくんに付き添われてみんなに謝りに行きました 「嫌な手紙を間違えて書いてごめんなさい」 みんな訳を聞くと 「そっかー」 「でも変な手紙はダメよ」 と言い許してくれました。 宇宙人は心を込めてみんなに 「ごめんなさい」 と言いました


おしまい

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