『のらねこくんとぬめりん②』 by にゃー
『のらねこくんとぬめりん②』 by にゃー 物語:にゃー 挿絵:にゃー
のらねこファームの近くでぬめりん被害が増えてきました のらねこくんは新調した大型掃除機でみんなを助けました 「・・今日もぬめりんいっぱいなのにゃ」
たくさん集めたぬめりんは熊さんのお家に持って行くと 洋菓子屋さんの熊さんがプリンやホットケーキにしてくれました のらねこくんは、お礼に美味しいプリンやホットケーキをいただきました 「ぬめりんはおいしいのにゃ!」
ぬめりんが現れたお家はお掃除が大変です みんなでお手伝いしました 「ぬめりんはどこからか来てるのかにゃ?」 のらねこくんは考えました
またぬめりんが発生したある日 のらねこくんはぬめりんに聞きました 「ぬめりんはどこからか来てるのかにゃ?」 すると、ぬめりんは山の方を指差しました
ぬめりんを熊さんに渡し のらねこくんは山の方に行ってみることにしました
山の向こうに着きました 「・・フィナンシェ工場?」 のらねこくんが工場を見ていると 裏口からぬめりんが出てきました 「ぬめりんにゃ!」
のらねこくんはぬめりんが出てきた裏口に行ってみました そこは工場の焼却炉でした 猿がバケツの中のぬめりんを順番に焼いていて 待っているぬめりんがこっそり逃げ出していたのです
「や、やめるのにゃ!!なんでぬめりん燃やすのにゃ!? もったいないのにゃ!!ぬめりん、おいしいのにゃ!!」 工場の猿は梯子から降りてくると 「うちの工場は卵黄しか使わないんだよ 卵白はいらないから燃やしているんだよ」
「ぬめりん、燃やされたくなくて怯えて逃げてるのにゃ。 かわいそうにゃ。おいしく食べてあげたいのにゃ!!」 のらねこくんは涙ながらに訴えました 猿は 「工場長呼ぶからちょっと待ってねー」 と言い、工場に入って行きました
猿は工場長のパンダを呼んで来ました 「パンダさんなのにゃ」 「やぁ!のらねこくん。うちの卵白がごめんね!」 人気者のパンダさんが言いました 「僕のお客さんがフィナンシェをおみやげに買って帰れるように 工場を始めたんだけど卵白使わないんだよね。 取りに来てくれるならタダであげるよ」
その後、契約は熊さんがすることになりました
熊さんの洋菓子屋さんはパンダさんの支援でまた大きなお店になりました 「おいしいのにゃ」 おしまい