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『のらねこくんとまほうのうさぎの宝石』 by にゃー


『のらねこくんとまほうのうさぎの宝石』

物語:にゃー 挿絵:にゃー

ある日、のらねこちゃんが言いました 「魔法のうさぎの宝石、私も欲しいのにゃー」

のらねこくんは、のらねこちゃんにプレゼントするために 魔法のうさぎの宝石を探す旅に出ました 「行ってくるのにゃ」

野を越え、山を越え、海を渡り のらねこくんは魔法のうさぎを探しました

世界中探しましたが、誰も魔法のうさぎを知りませんでした

困ったのらねこくんは、とりあえずおうちに帰りました 「ただいまなのにゃ・・」 家に入ると、のらねこちゃんが飛びついて来ました 「パパ、さみしかったよ・・」 のらねこちゃんは泣いていました

のらねこくんは、のらねこちゃんを抱き締めて言いました 「ごめんにゃ・・のらねこちゃんに魔法のうさぎの宝石をプレゼントしたかったのにゃ・・ 世界中探したのに見つからなかったのにゃ・・」 「え!?」 のらねこちゃんはびっくり

のらねこちゃんはテレビをつけました それはアニメの『うさぎバスケット』でした 「これが魔法のうさぎの宝石よ」 のらねこちゃんは指差しました

「本当の宝石じゃないのか・・魔法のうさぎはいないのか・・」 のらねこくんはがっかり 「パパ、宝石よりもパパと一緒がいいのにゃ」 のらねこちゃんは、のらねこくんに抱きつきました

その夜のらねこくんは、のらねこちゃんと久しぶりに一緒に寝ました 「のらねこちゃん、さみしくさせてごめんにゃ・・ のらねこちゃんはおいらの宝物なのにゃ お家が一番幸せなのにゃ」

朝、のらねこくんは朝食を終えるとミシンを取り出しました そして

「出来たのにゃ!!」 のらねこくんは、ふわふわのタオルでうさぎを作り ハートのキラキラ輝く大きな飾りを持たせました

「パパ、ありがとうにゃ」 「パパ、大好きなのにゃ」 のらねこちゃんは、とても嬉しそうでした おしまい

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